毎日のスキンケア、ついつい自己流になっていませんか。正しいスキンケアを押さえておかないと、お肌のためと思ってやっているケアが、実は逆効果なんてことにもなりかねません。ここでは、美肌づくりのために避けたいスキンケアのNG例をご紹介します。
目次
【やりがちNGケア】クレンジング編
クレンジング剤の量が少ない
クレンジング剤の量が少ないと、肌になじませるときに摩擦を引き起こし、肌を傷つけてしまいます。クリームタイプならさくらんぼ2個、液状なら500円玉くらいが目安。
しっかり落とすために肌をゴシゴシ強くこする
メイクをしっかり落としたいからといって、肌を強くこするのはNG。強くこすった刺激によって、肌の乾燥やしわ、黒ずみの原因になる恐れがあります。
クレンジングしながらマッサージをする
クレンジング剤は界面活性剤を含むので、肌に長く触れていると肌の潤いまで奪ってしまいます。クレンジングは1分ほどで、手早く終わらせるようにしましょう。
【やりがちNGケア】洗顔編
洗顔料を十分に泡立てないで使う
泡には汚れを吸着したり、肌への摩擦を軽減する役割があるため、泡の量が少ないと肌を傷つける原因に。泡の量はレモン1個分が目安です。ただし、泡立ちがよすぎる洗顔料は、界面活性剤が多く洗浄力が強いため、肌に刺激になりやすいので注意してください。
すすぎ残した泡をそのままタオルで拭いている
生え際などに残った泡を、洗い流さずにそのままタオルで拭いてしまうと、洗浄成分が肌に残って、肌に刺激になることがあります。洗顔は肌を洗うだけでなく、すすぎをしっかり行うことも大切です。また、すすぎの際は肌への刺激を防ぐため、強くこすらないように。
仕上げに冷水で洗う
洗顔の仕上げに冷水で洗うと、一時的に毛穴が引き締まった感じますが、肌を急激な温度変化にさらすと、赤ら顔などのトラブルの原因にもなるのでやめましょう。
【やりがちNGケア】化粧水編
手で強く叩いてパッティングする
化粧水をつけるときに、手で強く叩いてパッティングするのはNG。肌にダメージを与えて、赤くなったり、シミやしわなどの原因になります。化粧水を手でつけるときは、肌を軽く押さえるようにして、やさしくなじませましょう。
コットンに含ませる化粧水の量が少ない
化粧水の量が少ないとコットンが毛羽立ち、肌への摩擦になります。また、パッティングするときは、力加減にも気をつけて。コットンに適量の化粧水を含ませたら、叩かずこすらずやさしく「なで押さえる」ようなイメージで、化粧水を肌になじませましょう。
【NGケア】美容液・クリーム編
美容液をより効かせるために肌にすりこんでいる
美容液の多くは美容成分を高濃度に含んでいるため、肌にすりこんだりパックしたりすると、かぶれなどのトラブルを招くことも。また、しわを手でのばして美容液を塗るのもNG。あまり引っ張ると、皮膚が伸びて逆にしわを悪化させる恐れがあります。
美白美容液をシミが気になる部分だけ使う
今は現れていないシミを予防するためにも、美白美容液は気になる部分だけでなく、顔全体に塗るようにし、年間を通じて使いましょう。
クリームのつけすぎ
クリームの塗り過ぎは肌トラブルを招くことも。皮脂が過剰になって毛穴がふさがれ、ニキビの原因にもなるので注意が必要です。
【NGケア】日焼け止め編
日焼け止めを塗る量が少ない
日焼け止めは塗る量が少ないと、効果が激減してしまいます。使用量を守ってムラのないように重ね塗りをするのが、日焼け止めを効果的に使うコツです。
時間が経っても塗り直さない
SPF値が高いものやウォータープルーフタイプの日焼け止めでも、汗をかいたり、タオルや服でこすれて落ちてしまうことも。日焼け止めの効果を保つためには2~3時間ごとに、こまめに塗り直すことが大切です。
美肌づくりは正しいスキンケアから
間違ったケアは肌を傷めたり、肌のトラブルや老化の原因になります。美肌を保つためには正しいスキンケアを身につけることが大切。今回ご紹介したスキンケアのNG習慣を参考に、日頃のお手入れを見直してみてはいかがでしょうか。
<参考>
吉木伸子『いちばん正しいスキンケアの教科書 吉木メソッドで美肌になる!』西東社、2014年
花王 スキンケアナビ(http://www.kao.com/jp/skincare/)
全薬工業 アルージェ 敏感肌研究室『界面活性剤は、肌に負担を与える原因に?』
(https://www.arouge.com/labo/basic/active.html)
ちふれ みるみるきれい
(http://www.chifure.co.jp/beauty/lesson/index.html)
日本経済新聞社・日経BP社 NIKKEI STYLE『肌深く入りしわ作る 紫外線対策、UVAに注意』
(https://style.nikkei.com/article/DGXDZO53130700T20C13A3MZ4001?channel=DF260120166503&style=1)
公益社団法人日本皮膚科学会 皮膚科Q&A
(https://www.dermatol.or.jp/qa/index.html)
持田ヘルスケア スキンケア講座『肌トラブルとスキンケア』
(http://hc.mochida.co.jp/skincare/care_sukoyaka.html)
ユニ・チャーム シルコット(http://www.unicharm.co.jp/silcot/index.html)